スマホ料金安くなるか? 大手は買換で高くなるケースもあり残念
2016年の1月末に大手3社から新しい料金プランが発表されました。
国からの要請で
・ライトユーザーや長期に使っているユーザーの料金を安くする
・乗り換えなどで端末実質0円をやめる
といった要望が出されたからです。
これに対して、ライトユーザー向けのプランを増やしてもあまり得する
人は多くなく、反対に端末価格が上がって返って高くなると懸念していました。
大手3社のプランを見てもやはり残念な結果としか言えません。
新プランでは、auとソフトバンクが月額4900円と国の要請の5000円を
下回る価格を出しています。
これをお見事!と手放しで喜べるものではありません。
このプランの中身を見てみると本当にがっかりします。
通信容量が1GBとこれまでの大手のプランで最小になっています。
1GBって、動画を1日9分などと解説がありますが、もう少しわかりやすくいうと、
映画で言うなら、1時間ほど観たらなくなる量です。
たとえばフールーやアマゾンのプライムビデオなどを、Wi-Fiのないところで
1時間ほど観るとすでに1GB近くはなくなっています。
スマホは常にネットにつながってしまいますので、たいしたことをしなくても
0.5GB程度は使ってしまいます。
ですから、1GBを丸々動画を観ることに使うことはできないのです。
動画の他にも、スマホにはバージョンアップのデータを自動で
ダウンロードする機能があって、これがオンになっています。
そうすると、スマホの状態を最新にするためにデータ通信量が使われて、
これまた1GBしかない容量を使ってしまいます。
こういったことを防いでいかないと、1ヶ月間のデータ量を1GBではなかなか
収められないのです。
データ通信量というのは目に見えませんので、気がついたらたくさん使っていた、
ということになりかねません。
しかも、今回は端末価格が実質ゼロ円になるようなサービスも
してはいけないということで、これをやめる方針になっています。
端末価格の割引は減り、1万円〜2万円高くなるのです。
つまり、料金プランの割引はあまり利用できず、端末価格が上がるという
ことの結果、大手のスマホ料金は安くなるどころか買い替え時に
高くなる人の方が増えることになるのです。
まったく、国の指導もイマイチでしたが、要望された携帯電話各社の対応も
ひどいですね。
ですので、スマホの料金を減らしたいのであれば、やはりおすすめは
「格安スマホに乗り換えましょう」
ということになります。
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