テザリングがあればルーターはいらない？速度制限防止が重要

テザリングとは何かというと、スマホを中継してそのスマホ以外の機器を
インターネットに接続できるようにすることをいいます。
パソコンやタブレットをインターネットにつなぎたい場合に有効です。

この機能を使うと、パソコン用にモバイルルーターを契約したり、
タブレットを携帯電話会社と契約したり、格安SIMを差したりしなくても、
インターネットに接続できるようになります。

とても便利な機能なのです。
一方、モバイルルーターも複数の機器を同時にインターネットに
接続できるようにする機器ですが、

「それなら、モバイルルーターはいらないね？」
と思うかもしれません。

確かに、テザリングでモバイルルーターの機能を代替できることは
事実ですが、注意しなければいけない点があります。
テザリングとモバイルルーターは何が違うのでしょうか？

テザリングを使って、パソコンやタブレットをスマホを経由して
インターネットに接続するとき、スマホのデータ通信を使用します。

スマホは1ヶ月に利用可能なデータ通信量が決まっています。
スマホは携帯電話の回線を使ってインターネットに接続していると、
その間データ通信量を消費します。

テザリングを使った場合も、スマホのインターネット回線を使いますので、
パソコンやタブレットなどから使った分だけ、データ通信量を
使うことになります。

一般に、パソコンでWebページを見たり動画を観ると、スマホに
特化した画面よりも多くのデータが必要になります。

また、パソコンで大きなファイルのダウンロードをすることもあります。
この中には、MacやWindowsのアップデートもありますし、
アプリケーションが更新されときもあります。

テザリングをしているときに、このような大きなデータをダウンロード
してしまうと、スマホのデータ通信量をその分消費してしまいます。

もし、そのデータ通信量の消費が多くて、月に使用できるデータ通信量を
超えてしまうと、通信制限に引っかかってしまいます。
そうなると、スマホのインターネット速度は非常に遅くなります。

このようなデメリットがあるので、スマホのテザリングを使うときは、
接続したパソコンやタブレットがデータ通信量を使いすぎないか
気をつける必要があります。

特に、最近はパソコンやタブレットが自動的にアップデート用の巨大な
ファイルをダウンロードする設定になっていることが多いので、
意図せず多くのデータ通信量を消費しないように気をつけないといけません。

そこをしっかり把握すれば、ネットがないときにテザリング使って、
手軽にインターネットに接続できるのはとても便利です。

よりデータ通信をたくさん使う場合は、スマホのデータ通信量を増やすか、
モバイルルーターを契約するなどで解決することができます。